空調用ヒートポンプ

スクリューヒートポンプの特徴

自然界に無限に存在する空気の熱を利用することで、少ない電力で効率の良い冷暖房や給湯を実現するので高い省エネルギー効果があります。また石油やガスなどの化石燃料を燃やして熱を作る場合と比較して、温室効果ガスの一つであるCO2の大幅な削減が可能になります。

セパレート型(セントラル方式)
空気熱源ヒートポンプのメリット

中央での一元制御なので
省エネプログラムの作成も容易

小型の冷凍機ユニットを多数設置すると、一つ一つは高効率のはずなのにトータルでは思った程の省エネが実現できないことがあります。
その点、日本熱源システムの冷凍機ユニットは中央でまとめて一元管理。日本熱源システムのエンジニアが独自に季節ごとの運転パターンプログラムを自動制御装置に組み込み、お客様のご要望に応じた省エネ計画を実現します。

屋上には空気熱交換器のみ設置

冷凍機ユニットは地下などの機械室に据え付け、屋上には空気熱交換器だけを設置します。これによって屋上設置の重量物が減るため、建物全体への負担が大幅に軽減できます。また屋上スペースの有効活用にもつながります。

高低差120メートル以上でもOK

冷凍機ユニットから屋上の空気熱交換器まで、冷媒連絡配管が120メートル以上になっても能力が発揮でき高層ビルにも対応できます。
冷媒の圧力差を用いて、屋上まで冷媒を送り上げるので、冷却水ポンプの動力が必要ありません。

海辺などの塩害地域に有効

海岸近くの塩害地域であっても冷凍機ユニットは機械室に据え付けることで、その影響を完全にシャットアウトすることができます。
屋外に設置する空気熱交換器は塩害仕様の製品を取り揃えており、機器の耐久性に大きな差が出ます。

冷却水が不要

空気熱源の場合、冷却水が不要なので渇水頻発地域でも問題なく導入できます。災害時も電気が復旧さえすれば運転できるので、災害時の対応拠点となる自治体の建物や、リスク管理が重要なコンピュータセンターなどに数多くご採用頂いています。
ガス吸収式の冷房の場合、1万m2の中層ビルで1日最大38トン、年間3000トンの水がクーリングタワーから蒸発するという試算もあります。

空気熱交換器のショートサーキット現象のリスクが最小

空気熱交換器が吐き出した空気を再び吸い込んでしまい、冷暖房の能力に支障が出るいわゆる”ショートサーキット現象”。
日本熱源システムの空気熱交換器は高出力のファンを使っているので、小型の個別分散方式に発生しがちなショートサーキット現象の心配がありません。

ショートサーキット現象の比較

日本熱源システムの空気熱交換器:ショートサーキット現象が発生しにくい 個別分散方式の屋外機:ショートサーキット現象が発生しやすい

熱を余すことなく有効活用

冷房をしながら同時に温水を取り出せる熱回収型や、夜間電力、深夜電力を活用した氷蓄熱、水蓄熱、中温水蓄熱システムなど、熱を余すことなく有効活用する熱源システムをご提供します。
また空気、井戸水、河川水、地中熱など様々な自然の熱を冷暖房に活用したヒートポンプを構築することで、省エネ性と地球環境への配慮を実現します。

導入事例:九州大学病院(福岡県)

夜間電力を用いて製氷しながら、同時に熱回収運転して温水を温水槽に蓄えます。夏は氷蓄熱による冷水で冷房を行います。冬は温水を暖房に、冷水を手術室などの温度管理に利用します。

空気熱源・熱回収型ヒートポンプ
氷蓄熱槽+温水蓄熱槽

×2セット

機器能力(1台当たり)

冷房500USRT冷水12℃→7℃
暖房1334kW温水50℃→55℃
製氷350USRT
氷蓄熱槽3500USRT

熱回収時製氷248USRT
暖房1238kW

スクリュー冷凍機

導入事例:海竜スポーツランド(富山県)

井戸水を熱源とする水熱源のヒートポンプです。
夏は冷房主体の熱回収運転を行い、ホールや体育室、トレーニングルームなどの冷房を行いながら、プールやジャグジーの温水昇温を行います。冬は暖房運転で館内の暖房とプールなどの昇温を行います。

水熱源熱回収型ヒートポンプ
冷水槽+温水槽

×1セット

熱源水:井戸水

機器能力(1台当たり)

夏:冷房主体の熱回収運転

冷房120USRT冷水12℃→5℃
用途:館内冷房
温水605kW温水43℃→50℃
用途:温水プール等昇温

冬:暖房運転

温水605kW温水43℃→50℃
用途:館内暖房 温水プール等昇温

トレーニングルーム

ホール

体育館

25mプール